うまれた理由
「かんたんでいいから育児アプリがほしい」
その ひとことから はじまりました。
記録は、めんどうな作業ではなく
その子を見ていた証拠なのだと思います。
赤ちゃんとの毎日は、覚えていられないほど濃くて、思い出せないほど早く過ぎていきます。それでも、書く時間と体力は、いちばん必要なときにかぎって残っていません。
だから れこぐまは、記録することを「押すだけ」にして、書く作業をぜんぶアプリの側で引き受けることにしました。ここから先は、そう決めるまでの話です。

「押すだけ」から逆算して、ホーム画面が決まりました
つくった人から、ひとこと
「かんたんでいいから育児アプリがほしい」
妻のそのひとことが、れこぐまのはじまりです。この秋に、子どもが生まれます。ねむい夜中に、赤ちゃんを抱いたまま片手で使うのだから、できるだけシンプルのほうがいい。ふたりの意見はそこで一致しました。
わたしは普段、児童福祉施設の管理者をしていて、職員が書いた記録を読むのが仕事のひとつです。記録が どれだけ大事かは、よく知っているつもりです。でも同時に、それが どれだけ大変な作業かも見てきました。ていねいに書こうとするほど時間がかかり、忙しい日は後まわしになって、いつのまにか続かなくなる。記録は、がんばりで続けるものではないのだと思います。
だから れこぐまは「押すだけ」にしました。書く作業は、ぜんぶアプリが引き受けます。生まれてくる娘と、同じ夜を過ごしているご家族のために、少しずつ育てていきます。
れこぐま開発チーム
なぜ、この形になったのか
見た目のかわいさにも、ひとつずつ理由があります
ボタンを大きくした
赤ちゃんを抱いていると、使えるのは片手の親指だけ。小さなボタンは押せません。よく使う母乳のボタンをいちばん大きく、画面の下半分に置きました。押すと少し沈んで、ふわっと戻る。この「マシュマロ」の手ごたえは、暗い部屋で画面を見ずに押すためのものです。
日記を第三者の目線にした
赤ちゃん自身が書いたような文体も考えましたが、読み返すとき少し気恥ずかしく、人にも渡しにくい。保育園の連絡帳と同じ「です・ます」に落ちつきました。事実をやわらかく書くだけの文は、1年後に読んでも古びません。
家族で使えるようにした
記録は、ひとりの記憶に頼らないほうが続きます。だれが記録しても、日記には「パパが」「ばあばが」と呼びかたで残るようにしました。ひとりで抱えないための機能です。
夜の色を用意した
育児のいちばん心細い時間は、たぶん夜中です。まぶしい白い画面はその時間に向いていません。ダークモードは「おまけ」ではなく、最初から必要な機能として設計しました。
印刷できるようにした
アプリはいつか使わなくなります。それでも紙に出しておけば残ります。母子手帳にはさんだ1枚が10年後に出てくる。そういうのこりかたも、用意しておきたかった。
1日1枚にした
写真は撮るほど見返さなくなります。その日の1枚だけを日記に貼るようにしたのは、あとからゆっくり眺められる分量にしておきたかったからです。


